こんにちは。本日は、世界有数の資源大国であり、2億人以上の巨大な消費市場を持つブラジルの株式市場に投資できる「EWZ(iシェアーズ MSCIブラジル ETF)」をご紹介します。
このETFは、ブラジルを代表する約50社に一括投資できる商品です。
鉄鉱石世界最大手のValeや、南米最大の石油会社Petrobrasなど、ブラジル経済の中核を担う企業群に、手軽に投資することができます。
この記事では主に3つのポイントをお伝えします。
- ブラジルETFは買うべき?
- 資源大国ブラジルの市場動向と将来性
- 投資する際のリスクと懸念点
最後まで見ていただくと、世界有数の資源国で、今後どのように資産を増やしていけるのか、具体的な方法が分かります。
結論、「様子見だが資源価格上昇局面での投資がおすすめ」です。
それでは、詳しい内容を説明していきましょう。
EWZ(ブラジルETF)総合評価:C+
私たちの厳格な評価基準に基づき、ブラジルETFはC+評価とさせていただきます。
その理由を、4つの重要な観点から詳しく説明します。
1️⃣ 将来性:★★★☆☆
- 世界有数の資源大国としての強み
- 2.1億人の巨大消費市場
- インフラ整備による経済効率化
- 農業輸出大国としての地位確立
2️⃣ 安定性:★★★☆☆
- 政権交代による政策変更リスクが高い
- インフレ率の高止まりが継続
- 通貨レアルの変動が大きい
- 主要企業の経営基盤は安定
3️⃣ 成長期待度:★★★☆☆
- グリーンエネルギー開発の加速
- デジタル決済市場の急成長
- Eコマース市場の拡大
- スタートアップ企業の台頭
4️⃣ 資源価格耐性:★★★★☆
- 原油・鉄鉱石の輸出国として恩恵
- 農産物価格上昇の恩恵を受けやすい
- 資源関連企業の収益力が高い
- エネルギー自給率が高い
EWZ(ブラジルETF)とは?1分で分かる商品説明

- 銘柄名:EWZ(iシェアーズ MSCIブラジル ETF)
- 上場取引所:NYSE
- ジャンル:新興国株式指数ETF
- 推奨:様子見
「南米最大の経済大国に投資できる」
これが、ブラジルETFの最大の特徴です。
ブラジルの株式市場に投資したいけれど、「どの銘柄を選べばいいのかわからない」という方に特におすすめの投資商品です。
どんなETF?
ブラジルETFは、ブラジルを代表する約50社の株式に一括で投資できる商品です。
主な銘柄は、
- ブラジル最大手銀行のItau Unibanco
- 鉱山大手のVale
- 石油公社のPetrobras
- 小売大手のMagazine Luiza
などなど。
これらの企業に分散投資することで、ブラジル経済全体の成長を取り込むことができます。
主力企業の構成
ETFの資産配分は以下のようになっています:
- 金融:25%
- 素材:20%
- エネルギー:15%
- 消費財:12%
- その他:28%
ETF内での立ち位置
iシェアーズ MSCIブラジル ETFは、ブラジル株式市場への投資では最大規模のETFです。
純資産総額約50億ドルで1日の取引量約1億ドルと流動性が高い
2000年の設立以来、20年以上の運用実績もあるため、ブラジルETFを購入するのであればiシェアーズがおすすめです。
ブラジルETFが注目されている理由3選
世界の投資家がブラジルに注目する大きな理由の一つが、豊富な天然資源です。
世界有数の資源供給国としての強み
ブラジルは世界最大級の鉄鉱石埋蔵量を誇り、その生産量は世界第2位です。
特に、主力企業のValeは年間約3億トンの鉄鉱石を生産しており、世界の鉄鋼産業に欠かせない存在となっています。
また、深海油田の開発でも世界をリードしており、Petrobrasの技術力は世界でもトップクラスと評価されています。
2024年には1日あたりの原油生産量が300万バレルを突破し、OPECに加盟していない産油国としては世界有数の規模を誇ります。
グリーンエネルギー開発の可能性
世界的な脱炭素の流れの中で、ブラジルの再生可能エネルギー事情は注目に値します。
全発電量の約80%を水力発電が占めており、この比率は主要国の中でもトップクラスです。
さらに、サトウキビを原料とするバイオエタノールの生産では世界一を誇り、運輸部門での脱炭素化でも先進的な取り組みを見せています。
ブラジルETFの株価・市場動向の分析
直近5年間の値動きを読み解く

- 2020年:コロナショックで急落
- 2021年:資源価格上昇で回復
- 2022年:政治不安で軟調
- 2023年:インフレ懸念で横ばい
- 2024年:緩やかな上昇トレンド
2020年のコロナショックでは一時的に大きく下落したものの、資源価格の上昇を追い風に力強い回復を見せました。
特に2021年には、鉄鉱石価格が1トンあたり200ドルを超える水準まで上昇し、バリュー株が大きく上昇しました。
2022年の政権交代期には政策の不透明感から軟調な展開となりましたが、2023年以降は徐々に落ち着きを取り戻しています。
2024年に入ってからは、世界的な金融緩和期待を背景に、新興国市場全体が見直されつつあります。
ブラジルETFの将来性と市場トレンド
グローバルな製造・供給拠点として注目されている
アメリカと中国の対立が深まる中、世界の企業は「中国だけに頼らない」という動きを強めています。
この流れの中で、ブラジルに工場を建てたり、資源を買い付けたりする企業が増えているんです。
特に注目なのが、電気自動車(EV)の電池に使われるレアメタルです。
ブラジルの大手鉱山会社Valeは、この分野に力を入れています。EVの需要が増える中、Valeの成長にも期待が集まっています。
将来的な食糧需要の増加に対応できる数少ない国の一つ
世界の人口は増え続けていて、食糧の安定供給が大きな課題となっています。
そんな中、ブラジルは心強い存在なんです。
なぜなら、
- 世界一の大豆輸出国
- コーヒーの生産量も世界トップクラス
- まだ国土の30%が未開発の農地
つまり、将来の食糧不足に対応できる「伸びしろ」を持っている数少ない国なんです。
モバイル決済が当たり前の国へ
ブラジルでは今、現金を使わない生活が急速に広がっています。
政府が始めた「Pix(ピックス)」というスマホ決済サービスは、わずか3年で1億人以上が使うようになりました。
この変化は銀行にも大きな影響を与えています。
例えば、スマホだけで口座が作れる銀行「Nubank(ヌーバンク)」は、若者を中心に7,000万人のお客さんを集めています。
ブラジルETFの投資リスク
国営企業の経営への政治介入がある点
ブラジルの難しいところは、政府が企業の経営に大きく関わってしまうことです。
例えば、石油会社のPetrobrasでは、ガソリン価格を政府の意向で安くすることがあります。
これは会社の利益を減らすことになり、株価にも悪影響を与えかねません。
物価上昇と通貨安の問題
ブラジル経済の構造的な課題は、高インフレと通貨安の悪循環です。
2024年現在、政策金利は11.25%という高水準にもかかわらず、インフレ率は目標を上回る状況が続いています。
この背景には、政府の財政規律の緩みがあります。
社会保障費の増大や、インフラ投資の拡大により、財政赤字が拡大傾向にあります。
これが通貨レアルの信認を低下させ、さらなるインフレ圧力となっているのです。
中国頼みの経済
ブラジルの輸出の約30%が中国向けです。特に鉄鉱石は、その多くを中国に売っています。
そのため、中国経済が悪くなると、ブラジルの企業にも影響が出やすいです。
ETFの主力銘柄であるValeやPetrobrasも、中国の景気に業績が左右されやすい企業です。
このように、ブラジルETFには明るい未来への期待と、いくつかの心配な点があります。
投資を考える際は、これらのプラスとマイナスをしっかり理解しておくことが大切です。
ブラジルETFのまとめと投資判断のポイント
ブラジルETFは、世界有数の資源大国への投資機会を提供する商品です。
特に、世界的な資源需要の高まりや、グリーンエネルギーへの注目が続く中、長期的な投資価値は十分にあると考えられます。
しかし、高インフレや政治リスクなど、短期的な不安定要因も存在することから、現時点では様子見の判断とさせていただきます。
相場の調整局面で徐々に投資を開始することをお勧めします。
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